祐介先生、牟田さん、そして林先生、こんばんは
今日は6月4日「虫歯の日」にちなんで林先生がゲスト出演ですね。
私もお誘いをいただいたのですが、なにせ、祐介先生の連絡が遅く日程の調整ができず
今日は自宅で楽しく聞かせてもらいます。
さて、関東も「梅雨」に入り毎日ジメジメした日が続きますね。昨日は局所的に、しかも短時間でまるで台風のような大雨が降り、栃木県では宇都宮市など河川の氾濫注意報も発令されました。これから大雨、台風、土砂災害など災害が多い季節になります。
どうか早め早めの危機管理をして、準備を備えていきましょう。
今、世の中はコロナ禍で暗い話題が多い中、先日の夏の甲子園のニュースはとてもうれしかったですね。高校野球だけではなく、これをモデルに各分野で様々な知恵を出し合って子供たちの夢を何とか叶えてあげて欲しいと思います。
私たちハローアルソン・フィリピン医療ボランティアでもこの15年間で500名以上の高校生たちが参加をしてくれました。15年前初めて参加をした高校生は、今ではおそらく30歳を超え、親となっている人もいるかもしれません。振り返れば沢山の若い力と触れ合ってきましたね。フィリピンのスラムの劣悪な環境を見て絶句する子、抜歯しかできない治療会場でただ呆然とする子、泣きじゃくるスラムの子供たちを前に自分の無力さに涙する子。沢山の子供たちがこのハロアルを経験し今、日本中、そして世界に羽ばたいています。過去、ハロアルでも多くの壁がありました。イスラムの問題やテロ、デング熱の感染問題や東日本大震災の有事、また、当初20名にも満たない高校生たちが年々増えてくれることへの危機管理や会の運営体制など、マイナスにとらえればいくらでも出てきそうなことばかりでした。しかし、今日ゲストの会長林先生の「高校生にあの世界を体験してほしい」という強い思いに私たちも一致団結し、私を含め祐介先生やその他大勢の大人たちが高校生たちの情熱と純粋さによって心を動かされました。
ハロアルはフィリピンの経済的に恵まれないスラムの人たちを支援すると同時に今世界中で存在する貧困問題を解決する鍵がそこにあります。それは高校生たちです。
子供が貧困を作るのではありません。子供が戦争をするのではありません。アメリカで発端となった人種差別問題も真の心の豊かさを忘れた我々大人たちの我欲が原因です。
お互いを認め合い、分け合い、慰め合い、そして支えあうハロアルを体験した高校生たちこそがこれからの世界を救う「未来」という種になります。今、コロナ禍で多くの子供たちが夢に不安を抱える中、私たちハロアルも「来年も絶対参加をしたい」と言ってくれた彼らの夢を叶えるためにあらゆる努力と準備をしたいと思います。そしてどんな結果になろうとも、貧困に寄り添う優しさと皆さんが支えてくださる有難さを忘れず、これからも頑張っていこうと思います。
2020年6月12日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人