2020.06.05 林会長のお便り

 

 祐介先生・牟田さんこんばんは。

 

 新型コロナウイルスは、私達に色々なことを教えてくれたように思います。これだけ科学や医学が進んで「人類は最強だ」と思っていた人も多いのではないでしょうか。かつては夢にさえ抱けなかった月旅行も、もうすぐ手の届くところまで近づいています。ところが新型コロナウイルスごときに世界中が(おびや)かされ、地球より重いと言われている命まで奪われるなど予想だにされませんでした。ところが世界ではたった半年の間に640万人が感染させられ、40万人もの人が亡くなっただけでなく、世界中の経済までも完全にストップさせられてしまったのです。こうしたことを通してリーダーのしっかりした指令によって、命だけでなく経済も大きく左右させられてしまい、本当のリーダーが誰なのかこれほどハッキリさせられることは無かったと思います。普段の何も無い時は考える時間が十分ありますが、緊急時には即決することが求められるので本当の実力がすぐ出てしまうからです。

 

ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアに参加している人たちのことに置き換えても同じことが言えます。国や法律の違うところに行って、常に変化する状況に合わせなければならない所で指揮をとっている関口団長や、祐介現地統括責任者はかみそりの刃のような鋭い感覚を持っています。こういうリーダーの姿を見ている高校生も違ってきます。リピーターとなって参加する回数が増えるごとに、仲間をどんどん増やして活動を広めてくれる人がいる一方、数回あるいは一回でこの活動と縁が無くなってしまう人もいます。中にはフィリピンに行くことは無理でも歯ブラシ・タオル・石鹸をコツコツ集めてくれる人、数はもっと少ないけれどカンパをしてくれる人、かと思うと一回限りで音信不通になってしまう人など同じ目的を持って、同じ活動をしているのに年が経ってみると全く違ってしまいます。ハローアルソンと結びつきが多くなるほどリーダーになって活躍してくれています。その人の成長に団長や祐介先生の在り方が大きく貢献しているからです。

 

会では大切にしている「素直になって」「素直に聞いて」「素直に実行する」ということがあります。何ごとをやるにも、暗中模索(あんちゅうもさく)でやるのは大変ですしうまくいきません。ところがやり方をしっかり教えてもらえたら、失敗することの方が難しいのではないでしょうか。これが「素直」というミラクルパワーです。中には説明してもらっていても、他の事を考えたり聞いていないことも少なくありません。当然、結果もそれまでです。だからハローアルソン・フィリピン医療ボランティアはどんなことにも、誰に言われても「素直になって」「素直に聞いて」「素直に実行する」ことを大前提にしています。そのため、たった一回でもハローアルソンの活動に参加したら以前より間違いなく素晴らしい人になります。その素晴らしい人たちの集まりの頂点にいるのが関口団長と祐介先生です。安倍総理や加藤厚労大臣のように人に責任をなすり付けるようなことは絶対にしないです。

 

 202065日 

 

医学博士・歯科医師 林 春二