祐介先生、牟田さんこんばんは
5月の連休も明け、またいつも通り忙しい日々が始まります・・・と、お話したいところですが、今回の連休ほど私たちの生き方や考え方が問われ、生活が激変した年はないのではないでしょうか。
東日本大震災や過去の災害時などは明確な「被害」と「支援」の関係性がわかるため
様々な取り組みが成されていましたが、この中国武漢で発生した新型コロナウィルスは、未だ世界的にも大きな問題となっています。
さて、祐介先生。先週の放送でテレワークの話題で1か月に1度しか東京に行かないのであれば東京に住む必要があるのか。」とおっしゃっていましたね。その延長線上には霞が関に集中している各省庁の分散も提案されていましたが、私も全くの同意見です。コロナ感染の問題の裏に、実は最近関東では頻繁に地震が発生しています。ほんの数か月前はいつ起こっても不思議ではない大地震の特集などが何度も放送されていましたが、今回のウィルス問題にしかり、地震災害にしかり、ある程度の予見ができているのであれば、政治家お決まりの「検討します」だけではなく目に見える迅速な変化で国民を安心させて欲しいものです。
そんな中、先週のオープニングトークでは「美容師さん」の話題にも触れていました。その際、美容師の資格についてお話されていましたが、自宅で母親や身内が髪の毛を切る位ならば問題ないと思います。しかし、美容師や理容師はとても大切な国家資格であり、それこそ私たちの命にも関わる重要な資格ともいえます。最近、何かと「命の最前線で頑張る医療関係者」という表現を目にします。確かに生死の瀬戸際で必死に頑張る方々への感謝と敬意は大切です。しかし、確かに直結とまではいかなくても伝染病予防などの衛生概念からしっかりとした消毒法や対処法を学んだ上で私たちの髪の毛を切ってくださる彼らもまた「命を守る仕事」だと思います。またクリーニング師も同じように公衆衛生に関する知識も必要で、これらは医師・歯科医師と同じように厚生労働省管轄となり、緊急事態宣言で収益が激減した今、実は日常生活に密接しているからこそ忘れがちな方々のご苦労も、もう少しみんなで理解しあうべきだと思います。
これから各都道府県では段階的に規制や自粛が解除されていきますね。連休が終わり
なんとなくひと段落的に思いがちですが、これからが終息に向けての正念場です。報道では自粛警察などと一部の心無い人たちの行動を目にしますが、それこそこのウィルスが拡大する最大の原因なのではないでしょうか。自分本位の考え方を改め、感染源をだれや、どこや、と追いつめるのではなく、逆に、コロナに打ち勝ち元気に回復された方々がもし、皆さんの隣にいらっしゃるのであれば、その方の頑張りをたたえ、温かく迎え入れる事ができる社会こそが本当の「新しい生活様式」なのではないでしょうか。
2020年5月8日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人