祐介先生、牟田さんこんばんは
いよいよ我が国が岐路に立たされています。
「新型コロナウィルス」の感染問題は次のステージに進んだといっても過言ではありません。いや、無能な政府が国民を最悪な方向に向かわせてしまっていると言う表現が適切かもしれません。
日々東京では百人近い人たちの感染が報告され、全国でも終息どころか確実に増えている現状で、しかも世界の大都市は既に厳しい都市封鎖を行いフランスなどはいち早く
社会補償、経済補償を明確に国民に示す中、この国のリーダーが満を持して放った
第一弾が「全世帯に2枚のマスクの配布」とはあまりに情けない話だと思います。
私は以前祐介先生が言ったように「国のトップが言うならばまずはみんなでそれに向けて従っていこう」という意見には賛成です。皆があれやこれやにわか知識の専門家みたいな反論ばかりでは進むものも進まなくなるからです。しかし、今この国難、いや人類が直面している深刻な危機に対し、あまりにもこの国の政治家、政府は鈍感過ぎます。
国柄の問題でしょうか。法律の問題でしょうか。何故もっと明確な対策で国民を導き、
自粛などと曖昧で無責任な言葉で国民を混乱させるのではなく、一言、「皆さん、数週間外出は禁止、お店も閉めてください。しかし、必要最小限の生活とこれからのお金の事は我々が必ずなんとかします。」「だから、日本国民全員で乗り切りましょう!」と
それくらいの大風呂敷を広げこの不安を包まなければいったい何を信じながら私たちは毎日を過ごすのでしょうか。大体自粛をお願いしているのに外出に必要なマスクを配るって、どこかどころか相当感覚がズレていると思うのは私だけでしょうか。
そんな中、先日は日本の喜劇王志村けんさんがお亡くなりになりました。私のフィリピンの友人からもその悲報を知り連絡がくるほど、世界中で愛された日本の宝の死は多くの国民に悲しみとこのウィルスの恐ろしさ、そしてこれからの私たちの日々の過ごし方への警笛となったはずです。子供のころ土曜の八時と言えば胸躍らせ腹を抱えながらテレビの前に座っていたものです。人間が健康で長生きをするために最も必要なもの。
それは「笑顔」だといいます。けんさんは日本中を笑顔にすることによって沢山の幸せと喜びを与えてくれました。そして皮肉にも彼の死は笑顔が絶えることによって生きることの本当の大切さを私たちに教えてくれたような気がします。
政治家が国民を笑わせろとは言いません。しかし、政治家は国民が笑える社会を作るために命を懸け、それが喜びと感じることができる人間だけを私たちも胸を張って「先生」と呼びたいのです。
今、私たちは問われえています。週末の過ごし方、日々の暮らし方、明日への考え方。
法律で罰則がないから自由なのではなく、私たち一人ひとりの心に我慢という法律を作ってみんなで一つになってこの危機を乗り切りましょう。
2020年4月3日 ハローアルソン・フィリピン医療を支える会 団長 関口敬人