祐介先生こんばんは。
先週の土曜日は雨の中、しかも帰りには積雪40cmという大変な中、長野県軽井沢町の西隣にある御代田町「エコールみよた」に来てくれて本当にご苦労様でした。
今回の報告会は15回目にして初めて中止となってしまいました。参加した高校生や、一年間に渡って協力し続けてくれた皆様に悔しい思いを残したと思います。私達もいつも通りしっかり準備し、協力者の皆様にチケットをお願いして、楽しみにしていただけにとてもガッカリさせられてしまいました。地域の新聞や市町村の広報、FM佐久平、FMかるいざわに協力してもらって今年の高校生の活躍や、一般参加者がとても親身になって支援してくれたことを地域の皆様に報告したかったからです。
関口団長や祐介現地統括責任者を中心に一致団結し、全てのメンバーが全身全霊でスラムの人達へのボランティア活動をする様は、とても見事であったこと、出発前に案じられたタール火山の噴火、中国武漢発の新型コロナウィルスのダブルの難門を抱える中で、139名のメンバーが事故も無く、故障も無く、全てのミッションを感動の中で終えることが出来たことを報告してもらいたかったです。可能な限り連絡できる皆様にはスタッフ総がかりで電話で連絡させてもらいましたが、案の定、熱心なハローアルソン支援者の方々が会場に来てくれ、会場入り口前で、関口団長、祐介現地統括責任者と三人で心からお詫びさせてもらいました。新型コロナウィルスで様々なイベントが自粛されているけれども、「ハローアルソンはきっとやる」と思ったと言って会場に来てくれた方々に心から感謝しました。ハロアル2020報告集とマニラミーティング、高校生が書いてくれたマブハイを持って帰ってもらいました。
当日集まった関口団長、祐介現地統括責任者、新井副団長、木本先生、加藤先生、羽尾先生と医師の木村先生ほか15名で、今回の「ハローアルソン・フィリピン医療アクティビティー発表の集い」を中止にするか、延期にするか話し合った結果、次回のハローアルソン・フィリピン医療ボランティアまでに開催するということになりました。関口団長の参加した高校生に寄せる思いの強さと、当日参加してくれた皆さんの活動の区切りとしてやるべきだという思いの表れで、高校生にとっても良かったと思います。その日、新井先生は診療所で患者さんや仲間にお願いして集めてくれた58,301円を持って来てくれました。この活動は、大掛かりなことをしなくても日常の中で小さなことでいいから積み上げる善意というエネルギーで航海している「思いやり」の船なのです。
新型コロナウィルスで皆が暗い気持ちでいるかもしれませんが、ハローアルソンは次の活動に向けて参加者全員が心を合わせ、前向きにスタートしていることがとても頼もしく思えました。各地から参加してくれた人達に帰り道には40cmにもなる真っ白な春の雪が、新しい門出を祝ってくれているかのように大地を覆い尽くしていました。
2020年4月3日
医学博士・歯科医師 林 春二