ハローアルソン・フィリピン医療ボランティアはフィリピンのスラム住民の幸せのためにある活動で、4つの大きな柱があります。
1.現地での歯科を中心とした無償の医療奉仕活動
2.歯ブラシ・タオル・固形石鹸などの物資の支援活動
3.世界の貧困問題を通じ、自らの生活を見直し「真の豊かさ」について考える
4.次世代を担う高校生の参加により、真の国際平和と国際責献について考えてもらう
この活動の特徴は二つあります。第1は、海外ボランティアに高校生にも参加してもらっていることです。安全面や健康面はもちろんですが、保護者や高校で認めてもらえなければ実施することはできません。慎重の上にも慎重を期して計画しています。第2は、この活動の中心であるスラムの皆さんを支援していくために、沢山の皆さんに協力してもらわなければなりません。ボランティアする前に自分たちが多くの皆さんにボランティアしてもらっていることに気づかされます。皆さんに感謝を深め、自らは謙虚に思いやりのある行動がとれる人になる修行になっていることがわかります。
現在、私たちが生きるこの地球には、約70億人の人たちが生活しているといわれています。
その中の5人に1人、約13億人が、1日わずか100円で生活する「極貧層」と呼ばれる人たちです。
私達、日本人のように、医療や教育を受けられ、安全な水を飲み、爆弾の音に怯えることなく生活できる人たちは、世界でわずか10%しかいません。その10%の私達は、残り90%の国に資源や食料を依存して生きているのです。
私達の会は、この世界の現状から「貧困問題は全地球人共通の問題」と考え、歯科医療を通じ「恵まれない子供達に笑顔を」を合言葉に現地に出向き、心の通った文化交流をすることで、生活レベルの向上や、国境を越えた温かい医療活動を目指しております。
ハローアルソン!ハロアル・フィリピン医療を支える会
会長 医学博士・歯科医師 林 春二
ハローアルソンの由来『アルソン君』
私達の目の前に現れた一人の男の子、アルソン君(写真:当時10歳)。彼は貧困のためたった1本の歯ブラシも買えず、幼くして前歯4本を失うほどの重度の虫歯に冒されていました。
彼のように、貧困のため治療を受ける事が出来ないスラムの子供達は、痛みが出れば「抜歯」(歯を抜く治療)しかありません。人間が楽しく健康に生き、栄養を摂取するために必要不可欠な大切な歯を、スラムの子供達は幼くして次々と失っていきます。
そして日本では治せるはずの大切な歯を失い、血だらけのガーゼを噛みながらそれでも「Thank You」と微笑む彼らに、私達は自分たちの無力さと世界の現実を感じました。
そして、もう二度とアルソン君のような子供を作らないという思いから「ハローアルソン!」(通称:ハロアル)が生まれました。
高校生も活動に参加しています若き心に響く出会いと感動、そして切なさ。
私達の会では、医療関係者だけではなく、薬剤師、保育士、教員、会社員など、どなたでも参加をすることが出来ます。その中でも特徴的なのが、高校生の参加です。
何不自由なく生活が出来る環境で育ち、教育も医療も、食べることさえも全てに満たされた彼たちが、劣悪な環境で必死に生きる同世代の子供達と出会い、世界の現実を目の当たりにしたとも彼らは何を感じ、何を考えるでしょうか。十代という最も多感でこれからの将来を真剣に考える大切な時期に、フィリピンの恵まれない子供達との出会いは大きな経験になると思います。
真の国際平和とは、真の国際貢献とは何かを考え、若者達の素晴らしい未来の為に私達も協力します。
物資のひとつひとつが、愛の架橋となります。
貧困のため、今日食べることが出来ない子供達に、お口の中を守る大切な道具「歯ブラシ」を買う事はできません。皆さんのお家で眠っているものや、旅館やホテルなどの歯ブラシを、皆さんにご協力いただき、物資として支援します。
また、劣悪な環境で生きる子供達の衛生面は、非常に悪いにもかかわらず、現地ではとても高価なタオルや固形石鹸は、なかなか購入することは出来ません。
主な支援物資
お近くの支部までお持ち頂くか、送料元払いでご送付ください。
例えば、私達は今、毎日の食事を食べることが出来る環境に、本当に心から感謝をしているでしょうか。
例えば、私達は今、教育、医療、福祉等の社会的恩恵を受けられることに、本当に心から感謝をしているでしょうか。
私達は当たり前に生活ができることに対し、何も疑問を持たず、その当たり前の素晴らしさに気づくこともなく毎日を生きているのではないでしょうか。
私達は今、何不自由なく生活をすることが出来ます。しかし、現在の日本は、全ての物が溢れ、物質的豊かさが向上する一方、年間3万人を超える自殺者を出す国へと変化していきました。
「豊かさ」とは何でしょうか。利便性、効率性を追求し、不自由のない社会が当たり前と感じたとき、私達はもうーつの大切な「心の豊かさ」を失っていきます。
私達は、世界の貧困問題を通じ、「何もない現実」から「私達が失った何か」を考え学んでいます。
「ハロアル」は歯ブラシ1本でできるボランティア活動です。
フィリピン医療を支える会 ハローアルソン「ハロアル」では、貧困のため学校に通えず、病院にも行くことが出来ず、今日食べることにも困窮している子供達のために、生活物資の支援、そして、歯科医療を中心とした医療支援を行っています。
貧困のためたった1本の歯ブラシさえ買えず、幼くして4本の前歯を失った「アルソン君」との出会いから、現地では非常に高価な歯ブラシを日本で集めて送り届ける「ハローアルソン!」(通称:ハロアル)という活動がはじまりました。
江東区コミュニティFMラジオ局「レインボータウンFM」毎週金曜日21時~22時の生放送番組「今西祐介のハロアル・レディオ」のパーソナリティ今西祐介は、ミュージシャンであり、歯科医師でもあります。
彼は、フィリピン医療ボランティア活動に参加して、フィリピンの貧困地域で無償で治療活動をしているのですが、日本では治せるはずの虫歯も、スラムでは様々な理由から抜かねばならない…。
そこで、予防のために歯磨きする習慣を広めようと、この活動がはじまりました。
未使用の歯ブラシ・石鹸・タオルは余っていませんか?
もしあるなら「ハローアルソン!」に寄付してください。
「歯ブラシ1本が命を救う!」この活動に役立てられます!